【事例】森永乳業・東洋製罐グループに学ぶ、内定者のエンゲージメントを高める「時期別フォロー」と「内定者研修」の舞台裏

内定出しから入社までの期間が長期化するなか、食品業界における「内定者フォロー」の重要性が高まっています。
株式会社マキシマイズが食品企業65社に実施したアンケート調査では、78.3%の企業が「内定者同士のつながり強化」に注力していると回答しました。一方で、「具体的にどのようなコンテンツを用意すべきか」「辞退防止だけでなく、入社後の活躍にどう繋げるか」といった設計に悩む声も多く聞かれます。
そこで本記事では、業界をリードする森永乳業株式会社様と東洋製罐グループホールディングス株式会社様の2社にインタビューを実施。両社が実践する「時期ごとの目的別フォロー施策」と、その中核として活用されているTsunagaru就活(マキシマイズ)の「内定者研修」の具体的な取り組みや成果について詳しくご紹介します。
事例1:森永乳業株式会社
「内定はゴールではない」入社後の活躍を見据えた職種理解と成長の土台づくり
森永乳業様では、「辞退を防ぐこと」だけを目的とするのではなく、入社後に一人ひとりが自ら成長し、活躍できる状態を目指しています。希望する仕事やキャリアがあっても、その通りになるとは限らないからこそ、選考段階から仕事や職種への理解を深め、自ら価値を見出しながら主体的に成長していくための土台づくりを大切にしています。
1.各コースの特性に応じた徹底した職種理解の機会提供
同社では、選考の早い段階から職種理解を深める取り組みを徹底しています。
- 選考過程:営業管理・マーケティングコースではグループディスカッション後に20分間の自由な質疑応答時間を設置。研究職では研究所見学や研究所社員との座談会を実施し、生産系・エンジニア系コースでは現場社員との座談会を設けるなど、各コースの特性に応じた職種理解の機会を提供している。また、酪農コースではエントリー段階から現場社員による業務説明を実施し、仕事への理解を深める場としている。
- 最終面接後:全コース共通で採用担当者との1対1面談を実施。仕事内容や働き方、キャリアに関する疑問を解消するとともに、自身の将来の働く姿を具体的に考える機会としている。
- 合格後・内定保留者向け: 選考終了後にも、先輩社員との座談会を実施することで、学生がより本音ベースで社員と交流できる時間を設け、ギャップの解消の機会としている。
2. 入社後の活躍を見据えた「フェーズ別」フォロー設計
森永乳業様では、選考・内定から入社までの期間を単なるフォロー期間ではなく、入社後の成長や活躍に向けた準備期間と位置づけています。そのため、それぞれの時期に応じて目指す状態を明確にし、「その時期に何を意識し、どういう状態を目指すか」という目的意識を持って段階的なフォローを実施していることが特徴です。
- 【初期:不安の解消と信頼関係の構築】内定直後は、懇親会や社員座談会を通じて、同期や社員との関係性を構築します。これからの社会人生活に対する不安を解消するとともに、「一緒に挑戦できる仲間がいる」「相談できる先輩がいる」という安心感を醸成し、その後の成長につながる土台を築きます。
- 【中盤:共同体験による「仕事仲間」への意識改革】夏場には、マキシマイズと連携した「内定者パンフレット制作研修」を実施。自己開示や共同制作を通じて同期同士の相互理解を深めるとともに、改めて一人ひとりが森永乳業を選んだ理由や入社への想いを言語化します。共通の目標に向かって成果物を作り上げる経験を通じて、入社に向けた気運を高めるとともに、入社後も共に挑戦し、成長していく仲間としての関係性を育んでいきます。
- 【後半:配属・入社に向けた自立とマインドセット】秋以降は、工場見学や全職種説明会、個別のキャリア対話などを実施。職種や事業への理解をさらに深めるとともに、自身の将来の働く姿やキャリアについて考える機会を提供しています。配属発表や配属面談を経て、どのような環境でも自ら価値を見出しながら成長していけるよう、入社後を見据えた準備を進めていきます。
3. パンフレット制作を通じた「社内・社外への波及効果」

8月に実施しているマキシマイズの「内定者パンフレット制作研修」は、内定者同士が一つの成果物を作り上げる共同体験の場であるだけでなく、完成後もさまざまな形で活用されています。
さらに、完成したパンフレットは内定者フォローにとどまらず、社内・社外へ大きく波及しています。
- 面接官へのフィードバック: 選考を担当した面接官へパンフレットを配布することで、感謝を伝えるとともに「自分が選考した学生が前向きに入社を決めてくれた」という実感を提供。選考協力への感謝を伝えるツールとなっている。
- 全社的な受け入れ態勢の醸成: 入社予定者の人柄や価値観、入社への想いを社内で共有することで、入社を迎える機運の醸成や受け入れ準備につながっている。
- 次年度の採用広報:実際の内定者の声や想いが詰まったコンテンツとして、後輩就活生に向けた採用広報や職種理解の促進に活用している。
事例2:東洋製罐グループホールディングス株式会社
グループ採用ならではの「一体感醸成」と、粘り強く挑む「底力」というマインドの浸透
東洋製罐グループホールディングス様では、多岐にわたる事業会社・職種が存在する「グループ採用」という特徴を踏まえ、グループ全体の一体感醸成と入社後のミスマッチ防止を両立させるフォロー体制を構築しています。
1. 段階的な温度感の引き上げと、グループ全体への視野拡大
- 内々定直後(個別面談): 就活の振り返りとともに、各事業会社や職種に対する意向や適性をヒアリング
- 選考〜内々定期(オンライン・対面懇親会): ゲーム感覚で楽しめる企画や顔合わせを中心に、心理的安全性を確保
- 夏(工場見学): ランダムな事業会社の工場へ案内。事務系職種の内定者も含め、同社のアイデンティティである「ものづくりの現場」を体感
- 10月〜入社(配属先人事へのバトンタッチ): 11〜12月頃の配属通知を経て、より具体的な入社準備へ移行
2. グループの絆を急速に深める「内定者研修(底力)」の活用

10月の内定式のタイミングに合わせて実施されるのが、マキシマイズと連携した内定者研修「底力(ソコヂカラ)」です。
あえて高い負荷がかかる「グループ横断での本格的なものづくり・課題解決ワーク」を課すことで、以下の成果を生み出しています。
- 濃密な時間の共有による圧倒的な一体感: 短期間で濃密な時間を過ごすことで、グループ全体の同期としての強固な絆を形成
- 求める人物像の体現: 成果に向けて粘り強く取り組む、同社が大切にする「底力」を実体験として身につける
- 若手社員(1〜3年目)の巻き込み: 過去に同研修を経験した若手人事・先輩社員がサポート役として参加。年の近い先輩と「あの時は大変だったよね」と語り合える縦の繋がりを形成
- 次年度採用での文化継承: 完成した成果物は、次年度の就活生(合格通知時や研究室訪問等)へ渡され、「自分たちもこれをやるんだ」という期待感とブランド認識を醸成
まとめ:2社の事例から見えた内定者フォローの共通点
森永乳業様、東洋製罐グループホールディングス様の取り組みを分析すると、内定者フォローには3つの共通する設計思想があることが分かります。
Tsunagaru就活が提供する「内定者フォローコンテンツ(内定者研修)」のご案内
株式会社マキシマイズ(Tsunagaru就活事務局)では、今回ご紹介した森永乳業様・東洋製罐グループ様をはじめ、多くの食品・素材企業様にご導入いただいている「内定者フォローコンテンツ(内定者研修プログラム)」を提供しております。
プログラムの特徴
特徴
- 共感度、納得度が高まる設計
多面的に同期となる仲間について、会社や仕事について理解できるワークショップです。 - 今の仕事へ生きる研修価値を提供
チームワーク、コミュニケーション、納期意識、当事者目線など、入社後に求められる能力をこの段階で「研修」としての提供が可能です。 - 貴社の「達成したい狙い」「時期」「予算」に合わせたカスタマイズ
オンライン・対面どちらにも対応。内定直後の関係構築から、内定式後のプレオンボーディングまで、貴社のフェーズに応じた柔軟なプログラム設計が可能です。
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