【事例】大手BtoB素材メーカーに学ぶ、インターン設計

学生4,000人を対象に実施した「後輩におすすめしたい『推しインターンシップ』ランキング」にて、上位に輝いた大手BtoB食品素材メーカー。
同社は採用人数(総合職30名前後)を維持しながら、市場の早期化トレンドに合わせて全体のスケジュールを前倒しし、確度の高い母集団形成と内定直結のルートを非常に緻密に設計しています。
学生からこれほどまでに高く評価されるインターンシップは、一体どのような意識で、どう設計されているのか?人事担当者へのインタビューを基に、その裏側を4つのポイントで紐解きます。
※PR Timesから引用
1. 【全体像】某BtoBメーカーの年間インターン・選考スケジュール
まず、同社が実践している年間の採用フローとイベントの全体像が以下のスケジュールです。

【フロー図の補足・ポイント】
2. コンテンツの意識・背景と企業の「強み」の出し方
~なぜ、オンライン3時間でも「満足度」と「学生の質」が圧倒的に高まるのか~
フロー図の表面的なスケジュールだけでは見えない、同社がインターンシップに込めている意図と背景には、以下の3つのポイントがあります。
①難易度を上げ、リアル感にこだわる
かつてのプログラムから内容をアップデートし、実務(営業実務・技術実務)に即した「難易度の高いワーク」へと変更しました。例えば、営業系では「コンビニへの提案内容を、実際に製品を想定して組み立てる」といった、ビジネスの上流部分を体感できる内容に設計されています。これにより、「リアルな仕事体験」としての質が向上し、結果として優秀な学生層の心をつかんでいます。
②「社風が滲み出る」座談会と社員同士の掛け合い
同社はBtoB企業だからこそ、学生に「働く人」を通じて社風を理解してもらうことを重視しています。座談会では社員が1名で対応するのではない、できるだけ「2名体制」で参加。社員同士の掛け合いやリアルな雰囲気をあえて見せることで、同社ならではの温かさやチームワークの良さを自然に滲み出させる工夫をしています。また、若手からベテランまで幅広い年次・部署の社員(リクルーター)を巻き込んでいるのも強みです。
③「1対1の個別フィードバック(FB)」による圧倒的な印象付け
1[渡邊3] 回あたり約40名が参加するオンラインインターンですが、グループ(1グループに1人の先輩社員が同席)でのワーク発表後、「学生一人ひとりに対して丁寧な個別FBを行う」ことを徹底しています。
★ここがポイント: 選考の面接段階ではシビアに見極める一方、最初の接点であるインターンでは徹底的に学生に向き合い、褒めてエンカレッジすることで、「この会社は自分をしっかり見てくれる」という非常に強い動機付け(ファン化)を生み出しています。
3. 学生との関係性を途切れさせない「動線設計」
~夏から秋、そして選考まで。学生を迷わせないステップ~
インターンシップに参加して終わりにさせないために、同社は「参加頻度」と「落選者ケア」において緻密な動線を組んでいます。
① 会う頻度を上げ、マインドの熱量を維持する
インターン実施後、次のステップまで1~2ヶ月の期間が空いてしまうと学生の志望度は下がってしまいます。そこで同社は、オープンカンパニー終了後に「参加者限定イベント」をパッケージとして即座に案内しています。日程を細切れにしてでも学生と接触する頻度を高く保つことで、他社への目移りを防ぎます。
②「落選した学生」も決して見捨てない丁寧な動線
夏や秋のインターン選考で、惜しくも枠から漏れてしまった(落選した)学生に対しても、そこで関係を終わりにしません。落選者に対しては、冬の「工場見学・研究所見学イベント」や、コンスタントに開催される「職種別説明会」を個別に案内し、受け皿を必ず用意しています。
③ 確度の高い「職種別説明会」への誘導
事務系・研究開発・エンジニアリングなど、職種をかなり細かく分けて説明会をコンスタントに開催しています。このきめ細やかな職種別イベントをステップとして踏んでくれた学生は、自社理解が非常に深く、結果として「選考通過率が非常に高い」というデータが出ています。
4. 年間動線の起点となる「Tsunagaru就活」イベントの配置と設計
~適切な時期に、ターゲット層へ認知を拡大するトリガー~
スケジュール図の要所に置かれている「Tsunagaru就活」のイベントは、同社の採用において「認知の拡大」と「母集団形成」を担う役割を持っています。
- 【6月:夏攻略イベント】夏インターンへの送客
まだ自社を認知していない、あるいは業界を絞りきれていない早期の学生層に対し、食品業界特化イベントという枠組みでアプローチを仕掛けます。ここで出会った学生を7月選考・8月開催の「夏インターン」へと一気に誘導します。 - 【10月:秋攻略イベント】秋インターン・通常選考の母集団形成
まだ自社を認知していない、あるいは業界を絞りきれていない早期の学生層に対し、食品業界特化イベントという枠組みでアプローチを仕掛けます。ここで出会った学生を7月選考・8月開催の「夏インターン」へと一気に誘導します。 - 【2月:冬攻略イベント】本選考・説明会へのラストスパート
1〜2月に開催する全体説明会や職種別説明会への参加を最大化させるためのラストプッシュとして、冬の攻略イベントを活用しています
同社は「Tsunagaru就活」の業界特化という強みを活かし、自社単体ではアプローチが難しいターゲット層に対しても、適切な時期に接点を持つことで、年間を通じて質の高いエントリーを維持し続けています。
まとめ:ターゲットを逃さない、戦略的インターンシップ設計へ
今回のGood Practiceから学べるのは、単にインターンシップを早くやるだけでなく、「ワークの難易度」「社員の巻き込み方」「個別FBによるファン化」、そして「Tsunagaru就活を起点にした導線」が仕組み化されている点です。
「インターンを企画しても、その後の本選考に繋がらない」 「早期化する市場の中で、どのタイミングで学生にアプローチすべきか分からない」
そんなお悩みをお持ちの食品業界の人事担当者様に向けて、弊社では今回ご紹介した大手BtoB食品素材メーカーのスケジュールに加えて、さらに「大手BtoC食品メーカー」「食品小売」「食品機械メーカー」の計3社分のリアルな年間選考フロー図をセットにした限定資料(ホワイトペーパー)をご用意しています。
本記事の事例と合わせて、他社の具体的な動きも参考にしながら自社の設計を見直したい方は、ぜひ下記よりホワイトペーパーをダウンロードしてご活用ください。
また、年間を通じて優秀な食品志向生が強い学生との接点を最大化する「Tsunagaru就活」のサービス概要や、自社の採用スケジュールに合わせたイベント活用のご提案・ご相談も承っております。どうぞお気軽にお問い合わせください。